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【映画オススメ】「戦争の映画」を時系列で並べてみた件 ~Vol.4~

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「戦争の映画」を時系列で並べてみた件 ~Vol.4~

 

ここまでで11作品。「戦争の映画」と題したとはいえ、まだまだ氷山の一角でしかない。
「戦争」とはいったいどこまでドラマがあるのか。「戦争」とは何なのか?さぁ、続きを。

 

※実は4年ぐらい前の夏に急に思い立ってこの手の映画を片っ端から観たモノを抜粋して改めてご紹介してます。
これらも、他にもFilmarksでたくさんレビューを書いているのでよろしければどうぞ!
https://filmarks.com/users/matchypotter


12.『硫黄島からの手紙』(2006)

1944年5月、硫黄島。
栗林中将、硫黄島に着任。島に地下状の要塞を築きながら、無闇な自決を辞めさせながら1945年3月、その命が尽きるまで戦い抜く彼や日本兵を姿を描く。

 

監督は実話主義の名匠クリント・イーストウッド
この後の『父親たちの星条旗』と2本セット。こちらは同じ硫黄島での戦いを日本兵目線で描く。彼が日本人で日本目線で描く、という意外性

 

渡辺謙、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童・・・、豪胆であり、臆病で奥ゆかしい一面もある日本っぽさを体現。
そして、何より、二宮和也。彼の演技。演技が光り過ぎる作品。
イーストウッドのオーディションに行って、淡々とこなしてたら、その“淡々”が良い、みたいになって選ばれたみたいな逸話を聞いたことがある。

 

何もないただただ“領土”であることだけの何もない殺風景な島を守る日本兵の死と隣り合わせの緊張感と絶望感、想像を絶する。

 

公式サイトはこちらから。


13.『プライベート・ライアン』(1998)

1944年6月6日、ドイツ
いわゆる“ノルマンディー上陸作戦”
この作戦の一端でドイツのオマハビーチに上陸した一団。苛烈な戦火を抜けて内陸へ向かう中、ライアン二等兵を見つけて連れ戻す、という任務に就いた隊の道中を描く。

 

この連載で2度目の登場、監督、スティーヴン・スピルバーグ
何と言ってもこの冒頭の“ノルマンディー上陸作戦”のシーンが本作が映画史に残る由縁と言っても良いシーン。圧倒的すぎる。
目を背けたくなるような、でも目を背けられないような、恐るべき衝撃。

 

隊の隊長役はトムハンクス。ゴリゴリの兵士でもなく、この“アテのない”任務に不平不満を募らせる部下たちとの道中がとても心に残る。

この探される方のライアン二等兵がマット・デイモンだし、実は隊の仲間にヴィン・ディーゼルがいるとか驚きはあるが、個人的には敬虔なクリスチャンの狙撃手を演じたバリー・ペッパーがとても記憶に残る映画。

 

そして、記憶に残ると言えば“アパム”。彼がこの映画を仕上げていると言っても良い。

 

Filmarks作品情報はこちらから。


14.『ウインドトーカーズ』(2002)

1944年6月、サイパン島
米軍がナバホ由来の“コードトーカー”なる暗号保持者を守りながらサイパン島の攻略を目指す。

 

監督は大陸からやってきたアクション映画の巨匠、ジョン・ウー。確か、今回は“白い鳩”は飛ばない。
主演は今でも最前線で活躍中のニコラス・ケイジ
クリスチャン・スレイターマーク・ラファロとかも出ていて結構見どころが多い。

 

サイパン島と言えば、敵国は日本。本作では日本兵はかなり“そっち寄り”に描かれている。
戦時下において相手を殺すか殺さないかの場であれば、相手がそう見えるのも仕方ないと思える、そうでも思わないとやっていけない、それが“戦争”

 

Filmarks作品情報はこちらから。


15.『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』(2011)

1944年6月~45年12月、サイパン島
大場栄大尉とその隊の島陥落から敗戦を経てもまだなお戦い抜き、降伏するまでを描く。

 

竹野内豊、主演。
徐々に侵攻してくるアメリカ兵に絶望と憎しみを抱きながら、もう逃げ場もない中で選んだ手段。
当時の急進的な思想と、本来の人間のあるべき尊厳がせめぎ合う日本人の心模様。

 

1つ前に紹介した『ウィンドトーカーズ』。同じタイミングの同じサイパン島。
つまり、この竹野内豊たちを追い詰めてきているアメリカ軍の中にニコラス・ケイジがいることになる。
この連載の醍醐味に出会う。

 

Filmarks作品情報はこちらから。


今回はここまで。1944年の前半まで。
太平洋戦争の終結までおおよそ1年ちょっと。
硫黄島、サイパン島、この辺りは、当時の日本の“防衛線”とされていた。
なぜなら、ここから日本の本土に空襲が行える爆撃機の離発着が可能となるから。

 

いよいよ、この“防衛線”にまで迫り陥落していく時期だとわかる。
アメリカサイドからすれば先が見えてきたような、日本サイドからすればいよいよ本土を意識せざるを得ないような。

 

~Vol.5へ続く~


matchypotterのFilmarksの映画レビューはこちら↓

硫黄島からの手紙のmatchypotterの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

プライベート・ライアンのmatchypotterの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

ウインドトーカーズのmatchypotterの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のmatchypotterの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画

 

 

<完>

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