目次 [非表示]
【映画オススメ】<スリラー>と<ホラー>の違いって?~観比べてみよう~
めちゃくちゃ久しぶりにブログを更新してみました。
今年の3月から始めていますが、最初から少しぶっ飛ばし過ぎて早くも息切れ?ネタ枯渇?仕事に追われてきた?
世に言う“ブロガー”さんや、“Youtuber”さん、ホントスゴいと思う。ただただ感服する。
私の座右の銘は「継続は力なり」です。早くも継続とは言えないかも知れませんが諦めませんよ!
ということで、久しぶりの投稿記事は、、、
何年も、何作も映画をたくさん観ててもいまだによくわからない区分け、
<スリラー>と<ホラー>
この違いに迫ってみたいと思います。
迫ると言っても、ここで明確に私が定義します!解決!ということは難しいので(早々に逃げ口上)、
私が映画レビューを描いている映画レビューサイトFilmarksの基準と、私の作品レビューを列挙しながら、
<スリラー>と<ホラー>
の特性を見ていきたいみたいと思います。
※ここに<ミステリー>と<サスペンス>を差し込むともっとややこしくなるのは明白なので、
今回はひとまずこの2ジャンル限定でいきます。あらかじめご了承くださいませ。
★<スリラー>と<ホラー>の定義?
そもそもで、いくつか、その定義と思われそうなモノをWeb上で検索すると、
おおよそ以下のような印象です。
<スリラー>
“小説・映画・演劇などで、読者や観客を恐怖でどきどきさせたり、ぞっとさせたりする要素に満ちた作品。”
<ホラー>
“恐怖を感じる対象や、そのようなことが起こる (起きた)作品。”
う~ん、なんとも、これは・・・ぶっちゃけ、差がよくわからない。
でも、頭の中では何となく違いがあるのはわかる・・・不思議な感覚で怖いですね。
この“不思議な感覚”は<スリラー>でしょうか。“感覚が怖い”のは<ホラー>でしょうか。
・・・どんどんカオスになっていきます。
★独断と偏見による<スリラー>と<ホラー>の区分け(仮説)
ここで1つ、まったく根拠や論拠はありませんが、
個人的に、こういうことなら分けられる、分けられるのでは?という切り口があります。
<スリラー>
= “物理的に存在するモノ”、“人”が怖い
└例:殺人鬼、高所、閉所、人の狂気、物理的法則の錯覚、など
<ホラー>
= “物理的に実在しないモノ”、“人でない何か”が怖い
└例:幽霊、呪い、ゾンビ、悪夢、精神疾患、超能力など
つまり、
<スリラー>は実在している人物や事象、シチュエーションが何らかの恐怖を与えてくるジャンル要素。
<ホラー>は実在していない何か、普通ではあり得ない現象が恐怖を与えてくる、もしくは、それ自体が怖いジャンル要素。
ではないか、と。
この線でなら、何となく自分でもどっちかを分けられる、そんな気がする。
でも、これが正解かは、、、、わからない。
★<スリラー>と<ホラー>作品比較
ということで、Filmarksではどうなのか、実際に私が最近観た作品を例に挙げて見てみましょう。
ただし、Filmarks上では同じ作品に<ホラー、スリラー>と両方入っている作品もあります。
要素としては両方入っているから仕方ない、という点は重々理解しておりますが、
個人的にはこれはズルい気がします。特に今回の記事の目線においては。笑
なので、この両方が入っている作品は今回は“どっちつかず”的な曖昧な要素になるので対象外とし、
独断と偏見で<スリラー>と<ホラー>のみ表記作品、それぞれ11作品ずつ列挙し、
制作年順に並べ、勝手に代表イレブンとしました。
●<スリラー>代表イレブン
・『ドント・ブリーズ』(2016)
これは明らかに“実在する”盲目のおっさんに絡んでしまったヤツですね。
・『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)
これも翻訳家が突如として殺風景で閉鎖的な空間に押し込められて起きる話ですね。
・『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』(2020)
ラノベみたいなタイトルですが<スリラー>です。元カレとセスナ機で移動してたら・・・・。
・『オールド』(2021)
来ました、巨匠、Mナイトシャマラン監督。最後のネタ明かし、「えーーー!?」ってなるヤツ。
・『ボイリング・ポイント/沸騰』(2021)
これ、長回しにもほどがあるだろ!?のヤツ。あるレストランのシェフの心的ストレスがキテます。
・『クライ・マッチョ』(2021)
これ<スリラー>だったんですね。クリントイーストウッドが、ロデオ界のスターだったおじいちゃんのロードムービー。
・『ナイトメア・アリー』(2021)
これも巨匠。ギレルモデルトロ監督。彼の映画って、造形や雰囲気だけで、<スリラー>です。
・『ブラックボックス:音声分析捜査』(2021)
航空機の墜落を、いわゆる“ブラックボックス”による音声分析で真相に迫る・・・スゴい緊迫感。
・『FALL/フォール』(2022)
これ映画館で観た時の股間のスースー感たるや。いわゆる“ワンシチュ”系です。
・『search/#サーチ2』(2023)
SNSって便利な反面、、、、これ、いくらでも続編、関連作作れそうなヤツ。
・『告白 コンフェッション』(2024)
彼がアレして少し影が薄くなってしまった作品ですが、“極限状態による狂気”ってコレのことですね。
●<ホラー>代表イレブン
・『レック』(2007)
個人的には1人称アングルのPOV作品の金字塔だと思っています。後に続編が続きまくり。
・『ジェーン・ドウの解剖』(2016)
とある遺体安置所に運ばれてきた女性の死体を解剖していくと検視官の親子に変なことが・・・って前提が怖すぎる。
・『ヘレディタリー/継承』(2018)
アリアスター監督。彼の作品って、掴みどころのない恐怖、抗いたいけど抗い方が良くわからない感じが怖い。
・『N号棟』(2021)
個人的にはこれは<スリラー>では?と思いつつ、実際にある団地の“曰く”インスピレーション系作品。
・『呪葬』(2022)
台湾のホラー。台湾とかタイとか、あっちの“呪い”系ホラーはJホラーに近く、さらにジメジメしている。
・『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』(2023)
このシリーズ大好きです。この体当たり撮影チーム、最高。で、本当に、怪奇に遭遇し、自分も巻き込まれちゃう。
・『リゾートバイト』(2023)
途中からスゴい展開。というかアレがアレしてきて、、、全然リゾートバイトどころではない。
・『プー あくまのくまさん』(2023)
でました、これ。あの“プーさん”が・・・。続編もある。見るからに勝てそうにない100エーカーの森での出来事。
・『フンパヨン 呪物に隠れた闇』(2023)
タイのホラー。やっぱりアジア圏の“呪い”は何とも言えないおどろおどろしさ。
・『サユリ』(2024)
『コワすぎ!』シリーズと同じく白石晃士監督。前半と後半の展開、これはシンプルに“怖い”דワクワク”。
・『あのコはだぁれ?』(2024)
Jホラーと言えば、の清水崇監督。『ミンナのウタ』とかとも繋がっていて・・・という構成が興味深い。
★まとめ
いかがでしたでしょうか。前述した定義や仮説、、、“おわかりいただけただろうか”。
何となく私の仮説、、、近い気がしませんか?
でも、そもそも私が無意識に恣意的にそういう作品を選んでこぎつけている節も否めません。
<スリラー>or<ホラー>・・・なかなか奥が深い。
そもそもジャンルって、
映画の作り手が毎回「○○ジャンルの作品を作ろう!」と思って作っているワケではないでしょうし、
映画情報サイト、サービス事業者側でもサイトの構造や販売戦略から独自の定義をしていたり、
最近では<アクションホラー><ミステリーホラー><サスペンススリラー><バイオレンススリラー>など、
いくつかのジャンル要素を組み合わせて世に送り出されている作品もたくさんあります。
実際に<スリラーホラー>もあるわけで、<スリラー>だからなに?<ホラー>だからなに?と言われてしまうと、
この投稿記事の存在価値すら危ぶまれますが、皆さんは、<スリラー>と<ホラー>、どちらがお好きですか?
よく「<ホラー>は苦手」という方もいらっしゃるかと思いますが、その方は<スリラー>はご覧になれるのでしょうか?
<スリラー>と<ホラー>、、、映画のジャンルの世界は興味深く、奥が深いですね。
“ジャンル”とは後からカテゴライズされるための区分けに過ぎないかも知れませんが、
いったいいつからあるのか、誰が生み出したのか、誰が決めているのか、増えたり減ったりしないのか・・・・。
このジャンルの謎自体が<スリラー>、<ホラー>な気がしてきます。
私もこの記事書いて<スリラー><ホラー>という文字にゲシュタルト崩壊起きてます。怖い。
いつか、自分でも「○○であることがホラーであり、スリラーではない!」と
確たる定義で断言できるようにさらに映画を観て研鑽します。
皆さんの中にも「これだ!」と思えて使える区分けの方法があれば教えてください。では。
※関連
・<ホラー>と言えば、サメ映画(祭)関連の記事も書いてます。
【再突撃!】東京国際サメ映画祭<本祭> - matchypotterと映画の秘宝
・もはやジャンルの1つになりつつある<インド映画>の記事も書いています。
【映画オススメ】インドの映画 3選【アクション編】 ~燃え上がる愛、 そして友情の物語~ - matchypotterと映画の秘宝
・映画のジャンルではないですが<アイドル>関連の映画記事もあります。
【映画オススメ】新世代の “演技派”アイドル ②~道枝駿佑~ - matchypotterと映画の秘宝
<完>