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<ILLUMINATION>の魅力はどこに?
3月15日(金)、ILLUMINATIONスタジオの最新作『FLY!/フライ!』が公開。
少し前までCG系のフルアニメーション映画と言えばDisneyAnimationStudioかPIXARか旧20世紀FOX傘下のBlueSkyスタジオ、いずれにせよ(今では)ウォルト・ディズニー社の一強独壇場のようなイメージがあったが、ここ最近ユニバーサルのILLUMINATIONの躍進がスゴい。すっかりこのジャンルで地位を築いた。
『怪盗グルー』から始まり独自の世界観とオリジナリティ溢れる造形と創造性を見せつけ、『ミニオンズ』を派生させてキャラクタービジネスに躍り出て、『ペット』で今や人類と良きパートナーとしての動物に進出し、『SING』で歌曲を進化させ、ついにぞ日本の任天堂が世界に誇るIP『ザ・スーパーマリオブラザーズ』を手掛けるまでに。
この成長戦略、そしてオリジナリティ。
ウォルト・ディズニーはもともとのアニメーションで培ってきたノウハウと唯一無二のIPキャラクターをベースとして進化させてきたイメージで、一方こちらのILLUMINATIONはガッツリCGアニメ界の新星的に突如として現れ加速度的に1本勝負で躍進したイメージ。
この躍進、成長は何によるモノなのか、今日は彼らILLUMINATIONの特色を可愛くご紹介。
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①.『怪盗グルー』と『ミニオン』なる謎キャラクターの台頭
やはりILLUMINATIONと言えば、の代名詞はこのキャラクターではないか、“ミニオン”。
いまだにコイツらが一体何なのか、よくわからない。昔からいて、時の権力者や秘めたる力を持ついわゆる“親分”的な人間の元に居座り、彼らの発展を支えて生きていくようなコンセプトで生存している謎の黄色いキャラクター。しかも何匹いるのかわからないレベルでワラワラいる。
一般的な人類の言語は話せなず「ウラロゴ!」「デスチャリ☆%□?▲!」的な意味不明な言語を話すのに、お互いで意思疎通もできて、人類である“親分”とも会話できちゃう。
このキモかわ的なキャラクター“ミニオン”。最初こそ、『怪盗グルー』のマスコットキャラクターみたいなあくまでサブキャラだったのに、今や彼らの性格・インパクト的に、グルーよりも前に出てきている。
しかも、ミニオンの中にもさらに際立って目立つヤツがいて、しっかり名前があって、数人、、、ではなく、数ミニオンで旅に出たり、ミニオンだけで行動して話を動かしまくる。その行動の動機や目的が言葉がわからなくても入ってくる妙。
この“ミニオン”というキャラクターの発明とキャラクター像がILLUMINATIONの最初にして最大の功績な気がする。
それと、個人的にグルーの声優に笑福亭鶴瓶を起用したこと。これが意外とハマってて、好き。日本的にはこれも功績の1つ。
公式サイトはこちらから。
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②.『ペット』と『SING』の動物系への攻勢と歌曲力の飛躍
続いて、『ペット』と『SING』、正直これは“ズルい”領域をこれ見よがしに攻めた。攻めに攻めてる。
今や人と一緒に暮らし、日常を共にするのが当たり前のようになっているパートナーとしての“ペット”。そして、別に動画でなくても各地の動物園や図鑑でも、キッズやファミリーに絶大な人気がある“動物”。
これらの世界を“人と暮らしてない瞬間”を描く『ペット』と、“動物だけの世界で人と同じような友情や葛藤”を歌と共に描く『SING』。
もちろんここでも日本の声優はバナナマンや内村光良、スキマスイッチ、MISIA、長澤まさみなど、知名度高く特徴的でプロの人材を投与して、さらに馴染みやすくする。
『ペット』公式サイトはこちらから。
『SING』公式サイトはこちらから。
さらにこれらには続編があり、前作でのキャラクターはさらなる試練があったり、新しいキャラクターやアイデアを次々に投入し、決して“ヒットした前作の焼き回し”にせず、ストイックに“ズルさ”を駆使して、世界を広げ、クオリティを上げていく。
こんなの、面白くないワケがない。
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③.世界的なゲームコンテンツ『スーパーマリオ』に手を出せる。
日本の任天堂が世界に誇るIP『スーパーマリオブラザーズ』。おそらく世界一有名なゲーム発信のキャラクター。故にこの映画化は多くのファンと、任天堂の期待を背負ったプロジェクトだったに違いない。
公式サイトはこちらから。
つまり、これが映画館で公開された時点で、世界のファン、世界の任天堂がILLUMINATIONを認めたことになるわけで、“世界のILLUMINATION”として確たる地位に着座した、ということ。
ここまで単独首位をぶっちぎっていたウォルト・ディズニー、いよいよ完全なる競合が現れて心穏やかではないんじゃないだろうか。実際はこの業界を切磋琢磨する間柄ではあるし、良きライバル、良きビジネス相手になっているだろう。
ここまでもSONYがアニメーション事業をしているが、彼らに匹敵するヒット作をコンスタントに供給できているかといえば、彼らほどではない。別の業界では“世界のSONY”であっても、やはり、この業界、技術、物語はやれば何とかなるということではない。
それを『怪盗グルーの月泥棒』が2010年頃なので、わずか10年強でここまで成功し、台頭したILLUMINATIONの登り龍の如き躍進は尋常ではない。
そして、まだまだこの先の世界も観れそうで末恐ろしい。
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